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学問体感
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学問体感

高大連携講座「学問体感vol.17」として、大阪市立大学 生活科学部 多治見佐近先生にお越しいただきました。

2015年11月19日

今回の「学問体感」は、大阪市立大学 生活科学部 居住環境学科の多治見佐近先生に「住宅はどのようにしてできるか」という講義を実施いただきました。

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「生活科学部」という学部名称は、最近では「生活○○部」という名称も増えそれほど珍しい学部名称ではなくなりましたが、大阪市立大学はその中でも前の「家政学部」から「生活科学部」へと名称変更をした草分けと言える学部です。

今では「居住環境学科」「食品栄養科学科」「人間福祉学科」と3学科があり、それぞれに生活に即した身近なテーマを扱う学部として男女とも受け入れをしています。

 

その中で今回は「居住環境学科」からお越しいただき、まずは学科の研究内容を説明いただきました。

その名前の通り、いわゆる工学部 建築学科や土木学科と重なる研究も多くありますが、工学系学科は「人工環境の構築」を目指すのに対し、居住環境学科では「生活向上・生活環境の構築」を目指すというものでした。

その研究の一例として、室町時代から現在に至るまでの「台所」の歴史を、図や写真でご紹介いただきました。そこには「物理的要素」としての技術の進歩、そして「社会経済的要素」としてのたとえば核家族化などの要素が複雑に絡み合っていることを教えていただきました。

また、箕面市や池田市、吹田市の過去と現在の写真を比較して、どのように街並みが変わってきたかなどにも具体的に言及いただきました。

最後に、2000年以上前のローマの建築家が提唱した「美・用・強」を教えていただきました。「美」は美しさ・心地よさ、「用」は快適さ・使いやすさ、「強」は堅牢であること。そしてそこに「費」(予算の制約)を加え、どれかにかたよることなく、それぞれの条件を十分に考慮した住宅こそが「良い住宅」といえるということを最後に教えていただきました。

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講義終了後には個別の質問にも丁寧にご対応いただきました。

知らなかった学問の世界を示していただきました。多治見先生、お忙し中貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。(阪口)

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高大連携講座「学問体感vol.16」として、大阪府立大学 地域保健学域 伊井直比呂先生にお越しいただきました。

2015年10月29日

今回の「学問体感」は大阪府立大学 地域保健学域 教育福祉学類 伊井直比呂先生にお越しいただき、「持続可能社会を考える」という講義を実施いただきました。

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「持続可能社会」という言葉をご存知でしょうか。平成18年の第3次環境基本計画で「健全で恵み豊かな環境が地球規模から身近な地域までにわたって保全されるとともに、それらを通じて国民一人一人が幸せを実感できる生活を享受でき、将来世代にも継承することができる社会」という理念が閣議決定されています。

また、第57回国連総会決議では、「2005年1月1日から始まる10年を「国連持続可能な開発のための教育の10年」と宣言し、同時にユネスコをリードエージェンシーとし、ユネスコが関連国連機関等と協力して、「教育の10年」の国際実施計画案が策定されました。それによりユネスコはASPnet(ユネスコスクール)を世界の学校から認定。「持続可能な社会や未来をいかに築くか」「では、誰の社会?誰の未来?」「そして、具体的にどんな社会?」「で、私は何をする・・・」といった持続可能な社会を築くための教育を展開しています。

もちろん「持続可能な社会」は環境問題だけではありません。「貧困の克服」、「ジェンダー」、「健康の増進」、「地方(農村)の開発」、「人権」などなど、人間一人一人が幸せを実感できるには数多くの課題が山積みといっていいと思います。しかもそれは多岐にわたる領域に存在します。

そんな「持続可能な社会」を考えるASPnetの世界大会が昨年日本の岡山で開催されました。そこでは世界32ヵ国から高校生が集い、環境問題だけにとどまらず、「貧困が教育に与える影響」「言語・宗教・信仰・料理などの多様性」「人権と平和、教員と生徒との対話」などといった、「持続可能な社会」実現のための多くの課題が高校生たちによって議論されたそうです。

そして、伊井先生からの「未来づくりをするのは お金持ち?先進国?成績優秀な人?大人?多数者?大企業?有名大学? いえいえ、それはあなた です」というメッセージはとても印象的でした。

伊井先生、お忙しい中お時間をいただき、本当にありがとうございました。(阪口)

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高大連携講座「学問体感vol.15」として、岡山大学 薬学部 杉本幸雄先生にお越しいただきました。

2015年10月28日

今回の「学問体感」は、岡山大学 薬学部 杉本幸雄先生に「みんなが使っている薬 ~その知られざる真実~」と題した模擬講義を実施いただきました。

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今回の講義では、いくつかの薬を取り巻く状況や、ユニークな作用について教えていただきました。

まず最初はアトピー性皮膚炎の炎症治療に用いるステロイド外用薬について。

あるTV番組でステロイド薬の副作用についての誤解を招くようなコメントから、ステロイド恐怖症とでもいうべき感情が服用者の間に広まったこと。その中で「ステロイド薬は服用しない」という患者が出たこと。しかしながら、それにより「リバウンド現象」(炎症反応がステロイド薬を服用しないことにより、より悪化する)があらわれたこと。

また、ステロイド入化粧品を無許可で輸入販売していた事件についても触れていただきました。

次にコデイン、ジヒドロコデインというアメリカでは処方箋がなければ購入することのできない麻薬が、日本では処方箋の必要のない鎮咳薬として一般に販売されていることを教えていただきました(と同時に「家庭麻薬」という言葉があることも知りました)。もちろん日本では微量にしか含まれてはいませんが、コデイン、ジヒドロコデイン自体には副作用として依存症の危険性があることも教えていただきました。

また、糖尿病治療薬のα-グルコシダーゼは副作用としておならが出やすくなること、それを逆転の発想でより効き目の弱い薬を開発することで、その副作用を抑えることに成功した例や、1週間まとめ飲みができる骨粗しょう症の薬のことなど、薬についての様々な話題を教えていただきました。

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講義終了後には個別の質問についても熱心にご対応いただきました。

お忙しい中貴重なお時間をいただきました。杉本先生、ほんとうにありがとうございました。(阪口)

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高大連携講座「学問体感vol.14」として、防衛大学校 人文・社会科学専攻 藤本茂先生にお越しいただきました。

2015年10月27日

今回の「学問体感」は、防衛大学校 人文・社会科学専攻 公共政策学科 藤本茂先生に「国際経済の将来像 ~未来に学ぶ~」という講義を実施いただきました。

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過去に2度、防衛大学校からお越しいただいた先生は、いずれも理科系の先生方でしたが、今回ははじめて文科系の先生です。防衛大学校は幹部自衛官育成機関としてご存知だと思いますが、その防衛大学校と経済学は結びつきにくいのではないでしょうか。しかしながら、実は文科系学科においては経済学はもちろん、法学や文学など一般大学の文科系学部と変わらない学問を扱っておられます。

その中で今回は国際経済にスポットをあてた内容となりました。

講義はまずリーマン・ショック以降の世界の経済状況、アメリカ・日本・欧州の主要国の凋落とBRICsに代表される新興国の台頭、それと国際社会における従来のアメリカ主導の「パワー配分」についての転機について説明いただきました。

その状況を元にした未来の描き方として、「機械による予測方法」と「人間の脳による予測方法」の2種類のシミュレーションを、各国の「GDP」と「一人あたりのGDP」の推移グラフとして示したいただきました。

そこからは、「GDP」予測では中国やインドの台頭と主要国の地位低下、「一人あたりのGDP」予測では主要国優位な状況が明確に見て取れましたが、中国の動向については「機械」と「人間の脳」の予測では違う結果が出ていることも教えていただきました。

 

ただいずれにしても、シミュレーションでは中国はアメリカと世界1,2を争う経済大国になること。その中で日本が取るべき戦略は、

 「自助努力」

 「米中以外の国々との関係操作」

 「中国を刺激しすぎない」

という3点を挙げていただき、今後の日本の未来像を教えていただきました。

もちろん、今回は国際経済についてでしたが、「現在の状況を理解し、それを元に将来の予測を立て、その起こりうる未来を冷静に考察し、現在を建設的にとらえる手段とする」という思考法は、すべての学問分野に共通していえることだと感じました。

講義終了後は、藤本先生と同行しておられた自衛隊の方も含めて個別質問に対応いただきました。

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遠く神奈川よりお越しいただきました。藤本先生、貴重なお時間を本当にありがとうございました。(阪口)

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高大連携講座「学問体感vol.13」として、金沢大学 人間社会学域 塩谷雅弘先生にお越しいただきました。

2015年10月23日

今回の「学問体感」は金沢大学 人間社会学域 経済学類の塩谷雅弘先生に、「グローバル時代の国際経済社会について」と題した講義を実施いただきました。

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この「学問体感」で、金沢大学からのお客様は今回がはじめてです。金沢大学といえば、日本海側における基幹的な役割を果たす総合大学ですが、と同時に文部科学省の「スーパーグローバル大学」に選ばれた大学でもあります。

その金沢大学から今回は経済学、特に国際経済学についての講義となりました。

まず「経済学が見ているもの」として、「資源配分」の簡単な例を用いての所得配分についての考え方、また「成長・消費」についてじゃがいもの育成例でやはり経済学的観点を示していただきました。

そして、「グローバル時代」の経済学的考え方として、世界のGDP(国内総生産)を国ごとに所得による分類をし、その占める割合を経年で示していただきました。そのうえで「ヒト」「モノ」「カネ」が国境を越えて移動するグローバル時代のメリット、デメリットにも言及いただきました。

そして、最後にエクセルファイルを用いて外国の景気後退に伴い日本の輸出が減少する際の日本の政策のあり方を、政策シュミレーションとして示していただきました。政府支出額を増加させることによって、また所得税率を引き下げることによって、消費がどうなる、失業率がどうなるといったリアルな指標も教えていただきました。

多くのことを教えていただきましたが、そのベースになるのはやはり「数学」です。経済学というと文系というイメージですが、塩谷先生の「数学はしっかりやっておいてください」というお言葉通り、改めてそのことを強く感じた講義でした。

塩谷先生、お忙しい中貴重なお時間をいただきまして、本当にありがとうございました。(阪口)

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