高大連携講座「学問体感vol.2」として、防衛大学校 篠原守先生にお越しいただきました。

2018/6/23

今回の「学問体感」は、防衛大学校 防衛学教育学群 篠原守先生にお越しいただき、「国際問題を読み解く」という講義を実施いただきました。

篠原先生は、大阪大学 基礎工学部~大学院ご卒業後、外務省に入省。海外総領事館首席領事や特命全権大使などを歴任されました。今回はそういった最前線でご活躍された視点で、国際問題として「シリア問題」、「イラン問題」、「北朝鮮問題」をお取り上げいただき、わかりやすく解説をいただきました。

「シリア問題」では単なる内戦ではなく、そこにイスラム国がからみ、また宗教間の確執という面もあり、そこにロシアやアメリカ・イギリス・フランスなども関係しているという、いくつかの問題が複雑に絡み合う状況を教えていただきました。

また、「イラン問題」や「北朝鮮問題」でもさまざまな複雑に絡み合う状況を解説いただき、普段新聞やTVで目にするニュースが、単純な問題ではないことを理解できました。

講義の最後には、国ごとに平和の段階を色分けした世界地図(2018 Global Peace Index)をご紹介いただきました。そこには平和な段階を表す緑で色塗られた日本がありましたが、多くの国が平和ではない状況を表す色で塗られ、世界ではさまざまな厳しい状況があることに深く考えさせられました。

講義終了後には多くの生徒の個別の質問にも丁寧にご対応いただきました。

篠原先生、お忙しい中本当にありがとございました。(阪口)