今回の学問体感は、九州歯科大学 歯学部 土生学先生に「口腔科医としての歯科医師の役割」という講義を実施いただきました。
「口腔科医」とは虫歯と歯周病を除く、口腔・顎・顔面に現れる病気の治療を担当する医師のことを指します。たとえば抜歯やインプラントなどなど。でも、たとえば顎顔面骨折や口腔ガンなどの治療はどうでしょうか。いわゆる歯科医師の領域ではなく、医師が治療するというイメージではないでしょうか。もちろん医師が治療する場合もありますが、たとえば歯並びなど、口腔内の専門家である口腔科医という歯科医師の領域でもあるそうです。
そんな私たちが持つ一般的な歯科医師の治療のイメージを脱却した歯科医師の姿を、土生先生は写真や動画を駆使して教えてくださいました。
また、そんな口腔科医になるための大変なプロセス(口腔科医になるには年齢的には早くて40歳前後だそうです)や、先生が取り組んでおられるベトナムでのボランティア治療のお話など、意外でかつ興味深いことがらをわかりやすく教えてくださいました。
講義終了後は個別の質問にも対応いただき、大学入試の際の面接の注意点や、先生側の視点といった貴重なお話を伺うこともできました。
お忙しい中遠方からお越しいただき、進路を考えるうえでの貴重なお話をたくさん知ることができました。土生先生、本当にありがとうございました。(阪口)