京都府立大学生命環境学部より辻本善之先生をお招きして、高校1年生を対象とした進路講演会を開催しました。

2018/11/18

現在、高校1年生は文理選択の時期を迎えており、進路選択の判断の一助となればという思いから実際に大学の先生にお越しいただき講演をお願いしました。今回は、京都府立大学生命環境学部より辻本善之先生をお招きし、『微生物研究とその先 ~大学の学科選びと将来の仕事~』というタイトルでお話を聞かせていただきました。

 辻本先生は分子細胞生化学をご専門とされており、今回の講演では細菌学や免疫学の歴史、さらには我々の生活の中における微生物の働きなどを、具体例を挙げながら高校1年生にもわかりやすく丁寧にご説明下さいました。後に生徒から取ったアンケートの中にも、「ペニシリン発見に対する青カビの有用性」や「パストゥールによる生物自然発生説の否定」など、お話しいただいた事例を挙げつつ、生物学や細菌学に興味を持ったという記述が多数見られました。また、微生物研究のお話しだけではなく、大学を出た後の就職に関する話題にまで言及していただき、コミュニケーション能力の重要性や語学力の向上の必要性を説いた上で、工学部の中で微生物の研究ができる大学があったり、農学部出身の方が化粧品メーカーに多数就職しているなど、生徒にとっては目から鱗が落ちるような話も多数して頂きました。

 辻本先生、限られた時間の中で『研究』『就職』さらには『勉強の仕方』にまで、多くのお話しを盛り込んで講演いただきありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。