先週に引き続き、高1学年では文理選択・将来の進路を考えるきっかけ作りの一助として、大学の先生にお越しいただき、大学での学びを直に生徒達に体験してもらいました。今回は大阪大学人間科学部より中道正之先生をお招きして『 サル学 ~ニホンザルの行動と社会の探究~ 』というタイトルで講演を行っていただきました。
先生はヒトからサルまでの霊長類の比較行動学をご専門にされており、比較をすることにより「ヒト」をより明らかにするというお話しから、霊長類の特徴・サルとヒトとの共通点を写真を交えながら丁寧に説明していただきました。霊長類だけが持つ「モノをつまむ」という行為が社会的な結びつきを強める要因となっていることや、高齢のメスザルが孫の世話をすることで娘の繁殖活動に貢献していることなど多くの興味深い事例をお話しいただきました。個人的には、サルも老眼になるというお話しが楽しく、興味をそそられましたが・・・
また、サル学以外にも、研究に必要な力(見続ける力、分析力、コミュニケーション力、知的感動・豊かな感性)や継続が創造性を生むといったお話しもしていただき、その中から生徒達は、やり続けること、不断の努力の重要性をより強く感じてくれたと思います。
中道先生、お忙しい中お時間を作っていただき、貴重なお話しをありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。