高大連携講座「学問体感vol.10」として、九州大学 芸術工学部 芸術情報設計学科 大島久雄先生にお越しいただきました。

2018/11/13

今回の学問体感は、九州大学 芸術工学部 芸術情報設計学科 大島久雄先生にお越しいただき、「情報文化史入門 ~蓄音機とSPレコード~」という講義を実施いただきました。

講義は、「文字の発明」⇒「本と印刷技術」⇒「映像や音の記録技術」という情報技術の発展の変遷をさまざまなエピソードを交えてご紹介いただくことからはじまりました。情報技術の発展が人間社会を変えてきたそのプロセスをわかりやすく解説いただきます。

そして、いよいよ今日の講義の中心「蓄音機とSPレコード」です。実は大島先生は今日の講義のために蓄音機とSPレコードを持ってきていただいています。

その何枚かのSPレコードを実際に蓄音機で聴きながら、SPレコード開発当初はクラシックやオペラ、落語や芸者さんの歌などが録音されていたこと~第二次世界大戦下での愛国歌謡や軍歌の誕生~天皇陛下による玉音放送と終戦~戦後の平和と美空ひばりなどのアイドルの誕生と、「音のタイムカプセル」SPレコードの変遷を教えていただきました。

また、本校の卒業生で九州大学 芸術工学部 芸術情報設計学科に進学し、現在4回生の田中さんにもお越しいただき、大学や学部学科のこと、また就職についてのお話もいただきました。

講義終了後は、蓄音機とSPレコードを実際に触れさせていただけたり、もちろん個別の質問にもお答えいただきもしました。

卒業生の田中さんにも、文理選択や就職のことなど、さまざまなことを質問していました。

LPやEPレコードでさえ知らない世代の生徒には、蓄音機とSPレコードは新鮮で目新しい「最新メディア」だったようです。

大島先生、田中さん、お忙しい中貴重なお時間をいただきました。本当にありがとうございました。(阪口)