高大連携講座「学問体感vol.11」として、神戸大学 国際人間科学部 子ども教育学科 木下孝司先生にお越しいただきました。

2018/11/27

今回の学問体感は、神戸大学 国際人間科学部 子ども教育学科の木下孝司先生に、「子どもを通して、私たちの「常識」を疑う」という講義を実施いただきました。

講義は糸賀一雄先生の紹介からはじまります。糸賀先生は戦後すぐに近江学園という戦争孤児や知的障害をもつ子どもたちを受け入れた収容施設を創設され、障害をもつ子どもたちが就学猶予・免除といった教育権が保証されない時代に「この子らを世の光に」という言葉を残された日本の障害者福祉を切り開いた方です。

その後講義は、「何のために子どもの研究をするのか」という問いかけから

 1.子どもの保育・教育の基礎作り

 2.私たちの「常識」を疑って人間理解を深める

という答えとともに、他者を助けようとする1歳児などの例示いただきながら、未熟な幼児から大人が教わることも多いこと、そして子どもを知ることで、子どもにとどまらない人間理解を深めることができるということを教えていただきました。

また、子ども教育学科の学びの特色やコース編成などもご紹介いただき、とても充実した時間を過ごすことができました。

講義終了後には個別の質問にもご対応いただきました。

木下先生、お忙しい中貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。(阪口)