今回の学問体感は、大阪大学 外国語学部 外国語学科 ヒンディー語専攻の西岡美樹先生に「ことばの歴史」という講義を実施いただきました。
みなさんは「外国語学部」にどんなイメージをもっていますか。多くは「コミュニケーション」、つまり外国語学部に行けば外国語を話せるようになる、という印象ではないでしょうか。もちろんそれは間違ってはいませんが、それと同時に言語学を学ぶという側面もあります。
西岡先生の講義では、喉の構造的にネアンデルタール人は音声をきれいに使えず、それがホモサピエンスでは音声を使える喉の構造に進化したことできれいに発声できるようになったということにはじまり、世界中の多くの語族(同一の起源から発生したと考えられる同系統の言語の集まり)の説明から日本語はもちろん、英語、ドイツ語、ロシア語など数多くの言語がどの語族に分類されるかなど、「コミュニケーション」とは違う外国語学部の一側面を示していただきました。
受講生徒にとっては、「コミュニケーション」というイメージとの違いからめんくらった部分もあったかとは思いますが、外国語学部のことを、ひいては学問の広がりをより深く知る、とてもいい機会になりました。
西岡先生、今回はとても印象的な学問を知る機会をいただき、本当にありがとうございました。(阪口)