今回の「学問体感」は、京都大学 農学部 食料・環境経済学科 栗山浩一先生にお越しいただき、「食料環境問題とは何か」という講義を実施いただきました。
「農学部」といえば、「農業」や「畜産」、または「バイオ」というイメージでしょうか。でも、栗山先生は「経済」です。あまり農学部でのイメージがつきにくいかもしれませんが、栗山先生は農学部で経済学の研究をされています。
今回の講義では、高騰するウナギの問題を例に、食料問題や環境問題がなぜ生じるのかを経済学の視点から考察していただきました。
映像を交えて、実際にあるウナギの稚魚の密漁問題を取り上げ、参加生徒全員でそれに関する経済実験にも取り組みました。
なぜ、密猟が起きるのかを実験を通して理解するとともに、「農学」という学問の持つ幅広さも実感できました。
講義終了後は、個別の質問にも丁寧にご対応いただきました。
「農学部」に文系ともいえる「経済学」があるという、学問の幅広さと奥深さを知ることができました。栗山先生、貴重な経験をありがとうございました。(阪口)