2日全校朝礼にて、人権週間にちなみ人権講話を行いました。
今回は優生保護に関することで、1948年に成立した優生保護法という法律で、1996年に廃止され、今は旧優生保護法といいます。
この法律のもとで障害者の強制不妊手術が行われ、今年1月、宮城県の60代の女性が、知的障害を理由に手術をされたことは憲法違反だったとして、国家賠償請求を起こしたことをきっかけに、全国各地で声があがり、実態の掘り起こしが進められています。
この法律は、2つの目的をもった法律で、一つは病気や障害をもつ子どもが生まれてこないようにする。もう一つは母性の生命健康を保護するというものです。
“子どもを産んでよい人”と“子どもを産んではいけない人”を法律を作り、命の選別したものです。
上記の内容を話した後、この法律を題材にした短編映画「Motherhood」を見てもらいました。
この短編映画を製作した監督は、本校2003年の卒業生で名前を萬野達郎といいます。
本校卒業後、単身渡米し、カリフォルニア大学の映像学科に入学、「Motherhood」という作品で、今夏に行われたラスベガスとハリウッドの2つの映画祭で、短編映画部門グランプリを受賞されたことを付記しておきます。