【三学期始業式】
本校の前身である大阪大倉商業学校の創設者大倉喜八郎翁は、色紙に「自助・努力・誠意」ということばを、良く書かれていたそうです。
このことばは、ホールの前にある70周年記念碑の石碑にも刻まれています。
そこで、「自助」と「自律」について述べたいと思います。
最初に「自律」からです。自律とは自分で自分を律すること。
「律」は法律の律を漢字にあてます。他に振り舞わされず、自分をコントロールし、自分のリズムを創っていくことです。
一方、「自助」とは文字通り、自分で自分を助けること。「自分の力で自分を高め、発展を遂げること」と辞書にあります。
「自律」と「自助」は、依存心を捨て、すべてを自分の責任として対処していくことだと言えます。
人や周りの環境のせいにせず、自分の最善をつくすことです。
「天は助くる者を助く」という格言、ことばがありますが、自律・自助の精神がある人にのみ、天はその力を与えてくれるということです。
この正月に、初詣に出掛けた人も多かったと思いますが、願いをかなえるには、自律・自助を常に念頭に入れている人にのみ、願いが叶うといえます。
明治初期、慶応義塾の創始者で、一万円札の肖像になっている福沢諭吉の『学問のすゝめ』とともにベストセラーになったサミュエル・スマイルズの『自助論』の冒頭には、次のようなことばがあります。
「自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎である。自助の精神が多くの生活に根付くなら、それは活力にあふれた強い国家を築く原動力となるだろう」とあります。
「自分の力で自分を向上させ、発展させること」「向上心を持ち、自分を高め、成長させること」
これらを念頭にいれ、三学期、勉学に部活に取り組んで下さい。
以上、三学期始業式の挨拶とします。
学校長