京都大学高大連携 野生動物実習報告 2

2020/5/13

京都大学高大連携 野生動物実習活動報告2

野外での活動にかわり、オンラインでの活動を行っています。希望したテーマごとに5つのグループに分かれて活動をしています。今週の各グループの活動と全体活動の様子をレポートします。

(グループ活動)
【人間以外の動物は他者の死をどう感じるのか】
死生観を考え、ディスカッションする前に、まずはチンパンジーの世界を知ることが大事です。今はチンパンジーについて本を読んだり、調べたりして勉強をしています。
今週は社会性や、発達段階の違い、社会と文化(ハンティングや道具使用)、人との違いなどについて勉強しました。一つ一つ気になることを質疑応答しながら進めていきます。

※京都大学大学院理学研究科生物科学専攻動物学系 人類進化論研究室HPより 

 

【脳について学ぼう】
  後頭葉内側の視覚性注意障害について、後頭葉を知ろう
  いろいろなケース(症例)を実際に読み、失認について学ぶ
   〇症例 道に迷う・人の顔がわからない
   地誌的失見当…熟知している場所で道に迷う症状には病巣により2種に分けられる
    街並失認(視覚性の失認)、
道順障害(視空間的な失認、自分の位置が把握できない)
   相貌失認…顔の認知が選択的に障害された状態。
   〇症例 目が最近よくなった、動作が大変だったが、この頃よほど上手になった
高次脳機能障害
…軽度の意識障害・皮質盲・左半側空間無視・病態失認・作話など
  後頭葉がひととおり終わったので、次は頭頂葉について学んでいきます。

 

【身近で実は面白い鳥カラス・アラスカを知ろう】
はじめは連休中の中でのトピックを1つ。アラスカ関係の本を読んでの紹介。一人ずつ話をしていきました。
「アラスカ 風のような物語」から葬式の様子、トーテムポールの話など。人間の面白いところを中心に話を広げいきます。
人の特徴って何か。狩猟採集社会ってどんなものだったのか。農耕社会ってどんなものなのか。民族の変化、生活の変化。農耕社会で食糧の不安定さや貧富の差が生じてきたとき、なぜ人は狩猟採集社会に戻らなかったのか。
…など、みんなで意見を出し合いました。マインドマップを作りながら、人は面白い動物であること、その考え方で歴史や地理を考えてみると興味深いことがたくさん見つけられそうです。

 

【ホウ(法)!動物実験を考えようプロジェクト】
① 動物実験のプラスマイナス両⾯を知る
② そもそも「法」とは?「倫理」と何が違う?(1)
③ そもそも「法」とは?「倫理」と何が違う?(2)
④ 動物を守るための⽇本の法(1)        ←今週はここ。
⑤ 動物を守るための⽇本の法(2)
⑥ 中間発表

今週は動物と名の付く法律について調べる課題の発表からスタートです。
法学的に動物の権利を考えたとき、法律上の動物の扱いとしては物。そこから動物の愛護と管理に関する法律を学びました。具体的に法律を読み、第41条の3Rの原則を確認。そして行政と動物実験の関係、実験期間での基準があることで2重の基準を設けていることを学びました。

 

【全体学習】
全員で動画を見て、お互いが疑問点や質問を出し合い、意見交換をしました。
あるチンパンジーの群れでの子どもの死の前後の様子と、死んだ子どもをミイラになるまで抱き続けた母親の映像でした。
群れは死をどのように受け入れているのか。
母親は子どもの死をどう感じて抱き続けているのか。
子どもが死んだ後、母親はどう変化していくのか。
精神的なとらえ方、生態としてのとらえ方、人とチンパンジーの脳の作りの違いなど、様々な意見が出され、興味深く、あっという間の2時間となりました。