12日は「看護の日」、14日は「種痘記念日」です。

2020/5/13

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出され、外出自粛、また、学校休業も3ヶ月に及んでいます。
生徒の皆さんのみならず、私たちの生活に大きな影響を与えています。

5月12日は、フローレンス・ナイチンゲール生誕200年にあたり、12日から16日までを看護週間として、
看護の心、ケアの心、助け合いの心が、社会生活に支えとなるべく、「看護の日」として設けられました。

生徒の皆さんが、新型コロナに感染しないためにも、あと暫くの間、不要不急の外出を控え、
マスクの着用や咳エチケット含め、感染しないことが医療従事者の方々への最大のエールとなります。

また、14日は、1796年、同じくイギリスの医師エドワード・ジェンナーが、「牛痘」を使った種痘で、
天然痘を予防した実験に由来するそうで、昔の教科書にも教材として使われていました。

ただ、21世紀になりゲノム解析により、牛に感染した「馬痘」が由来だったそうです。
天然痘は、歴史上は疫病として表されている場合が多いようですが、戦国末期~江戸初期の大名で
伊達政宗が片眼を失ったのも天然痘が要因と言われています。
また、743年、奈良の大仏が造立されるきっかけになったのも、737年頃から流行した天然痘によるものです。

天然痘は、40年前の1980年5月8日、WHO(世界保健機関)が根絶宣言を出し撲滅されました。
その指揮をとったのが、蟻田功博士という日本人で、感染者と接触のあった人を追跡して種痘を施し、感染を減らしたと書かれていました。
今の新型コロナウイルスの対策と似たことが行われていました。

ただ、人類がウイルスに勝利したのは、この天然痘だけなのです。

ワクチンや治療薬の開発には、あと数ヶ月かかるとのことです。
地球上にあるウイルスは、海洋に絞っただけで10の31乗個あるともいわれ、膨大な数に及びます。

ただ、新型コロナウイルスやインフルエンザなど、病気の原因となる危険なものばかり注目されがちですが、
実は、お母さんのお腹にいた胎児の時、ウイルスは胎児を守る大切な役割を果たしてきたということが、最近になって解ったそうで、
これまでの常識が覆されました。

新しいライフスタイルとか生活様式をと言われていますが、私たちはウイルスとの共存をはかる中で、生活していかなければなりません。

今、一度、医療従事者に感謝のエールを送ってあげてください。

学校長