「野生動物学初歩実習」の観察実習スタート

2021/4/13

4/11(日)
第七期生「野生動物学初歩実習」の観察実習スタートです。
京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院との高大連携プログラムである「野生動物学初歩実習」が本年度も始まりました。第七期生にとって初となる観察実習です。最初に、実習場所のメインとなる京都市動物園の年間パスポートを購入します。「USJの年パスは持ってても、京都市動物園の年パス持ってる人は珍しいで~」というやり取りをしながら、園内に入りました。(月平均2回の観察実習があります。)

園内に入ると、ジュニアアドバイザーである大学生の皆さんから観察実習についてオリエンテーションがありました。仮説の立て方や研究手法、指標といった「研究」をする上で身につけて欲しい考え方や、発表に至るまでの研究の流れを説明していただきました。特に観察実習では、観察する動物に対して、測定タイプやサンプリング方法、必要とする道具が異なっており、研究の目的に相応しい方法を選択できるようになろうと説明を受けました。動物の観察方法には特殊なものも多く、観察者には一定の技術が求められます。話を聞く生徒たちの表情は真剣そのものです。

 オリエンテーションの後は、実際にチンパンジーの観察をし、先に説明のあったサンプリングにチャレンジしました。動物の社会行動を記録することが目的なのですが、その前段階として「みんな『あのチンパンジーは○○』のように、個体識別できるようになりましょう!」とジュニアアドバイザーから指示を受けます。正直これが難しい。「大きさや体毛、顔の表情といった特徴をつかもう」と助言してもらいますが、生徒たちは皆苦戦していました。個体識別し易い子どものチンパンジーを追いかけますが、子どものチンパンジーは本当によく動きます。観察する生徒たちは子どものチンパンジーの移動にあわせて、右に左にと大移動を繰り返しながらサンプリングを試みていました。1時間近くの観察を続けた結果、少しずつですがサンプリングできるようになりました。大人のチンパンジーも正確に個体識別できるようになった生徒もおり、驚かされました。


 
 
 午後は、生徒個人が興味を持っている動物の観察にうつります。ゴリラ、マンドリル、ゾウ。午前中と同じくチンパンジーを選んだ生徒もいました。ゴリラのサンプリングは午前中のチンパンジーでは使用しなかったサンプリング方法で、ゾウはそもそもターゲットとなる行動を定義しにくいという特徴をふまえながら、個人で観察を続けます。


 
ジュニアアドバイザーの皆さんにはその都度生徒たちの疑問に答えていただき、サンプリングについてアドバイスをしてもらいます。丁寧なご指導のお陰で、生徒たちの技術も向上し、研究発表に向けて非常に良いスタートが切れたと思います。本当にありがとうございました。今後もよろしくお願い申し上げます。
 生徒たちには、素晴らしい機会を提供いただいていることに感謝しつつ、全力で学び、全力で体験し、全力で自分の研究を進めていって欲しいと思います。一年間頑張っていきましょう!