挨拶には、朝の「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは!」があります。外国にも「Good morning.」や「Guten Morgen.」があります。
朝の挨拶「おはようございます」には「ございます」がつきますが、「こんにちはでございます」「こんばんはございます」とは言いません。
これはなぜだか解かりますか。
それは、「おはようございます」だけは、ことばの由来が違うからだそうです。
この言葉は、江戸時代からの伝統芸能である「歌舞伎」から来ているという説があります。
歌舞伎を見たことある人はいますか。(1人手を挙げる)
歌舞伎といえば、派手な衣装や化粧をしますが、歌舞伎の役者は準備に時間がかかるため、講演の開始時刻よりかなり前に芝居小屋に着くそうです。
その時、芝居小屋の裏方さんたちが、役者に「お早いお着きでございます」と出迎えたこと、
「いつも早くから準備されて大変ですね。ご苦労様です。」という相手を労う思いやりの気持ちが込められ、転じて「おはようございます」といわれるようになったそうです。
今でも、芸能界では、朝に行こうが、昼に行こうが、夜に行こうが、「おはようございます」というのは、その名残といえます。
さて、朝起きて、保護者の方、両親、兄弟に「おはよう」と声かけした人?(半数近く手を挙げる)
朝起きられること、顔を洗う、朝食をいただけること。電車やバスに乗って、学校に行く、毎日行く場所があり、
毎日、来ることができる。
どれだけの人が、関わっておられるかを考えてほしいと思います。
様々な良い条件が重なっているからこそ毎日過ごすことができるのです。
「おはようございます」はそれらを労い感謝を表すことばでもあるのです。
以上で終わります。