秋も深まり、京都市動物園内の木々も徐々に色づき始めています。前回の実習報告でデータ収集が終盤を迎えたとお伝えしました通り、少しずつ観察実習へ参加する生徒も少なくなってきました。ですので、紹介する内容は少なくなりますが、いつものように報告いたします。
今回はゾウのデータ収集班のみの活動です。前回、ゾウが水浴びをする時間が多く見られ、データの収集に苦労していたので少し不安でしたが、今回は特に何もなく順調にデータを集めることができていたように思います。プリマーテス研究会の開催が3月になったこともあり、ゾウのデータ収集は1月まで続くようです。データ収集は順調にできているはずなのですが、扱うデータが複雑なため、まだまだ多くのデータが必要になるようです。学生アドバイザーから「これからは分析との格闘もスタートします」とのことでしたが、良い研究になるようにがんばって欲しいと思います。
(今回のゾウは穏やかです。一枚目は砂浴びをするために鼻で土を掘っているところです。二枚目は奥のゾウに注目です。見えにくいかもしれませんが、お尻をつけて足を投げ出し地面に座る様子がわかるでしょうか。丸まった背中がかわいらしいです。)
では、皆さんお待ちかね、「園内の動物を紹介するコーナー」です。今回は、爬虫類・両生類などを紹介してみようかと思います。(あまり刺激のないものを選んだつもりです。)一匹目はインドホシガメなどのリクガメです。餌の時間にお邪魔しました。一心不乱に食事をしています。食べるのがものすごく早いです。二匹目は、オオサンショウウオです。ご存じの通り、国の天然記念物です。賀茂川が増水したときに見かけることがあるそうですね。想像以上に大きいですね。でも、イラストの方がきっとかわいい…。
さて、今日は観察も終盤を迎えたこともあり、少し散歩をしてきました。現地での活動からデータ分析等、研究発表を意識した実習に変わっていくにつれ、観察の大変さとは違った「研究を作り出す」大変さを味わうことになると思います。そんな生徒皆さんの研究が「うまくいきますように」とエールを送るために、動物園の近くにある神社にお参りをしてきました。動物園から歩いて10分もかからない距離を歩きます。
「岡﨑神社」という神社をご存じでしょうか。とある理由から、近年SNS上で非常に有名な安産・縁結びの神社のようです。その理由とは…
「うさぎ」の神社なのです。狛犬ではなく「狛うさぎ」が出迎えてくれます。境内で引くことのできるおみくじも、うさぎの形をしています。【安産祈願(無事研究を作り出せるように)】×【うさぎ(動物)】の神社です。この活動に参加し、これからプリマーテス研究会で発表する研究を進めることになる皆にぴったりだと思い、足を運んでお祈りしてきました。(こじつけが過ぎますかね。)これから忙しくなりますが、がんばっていきましょう。
本日も京都市動物園の職員の皆様に、またジュニアアドバイザーの皆さんを始めとした京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院野生動物学初歩実習関係者の皆様に大変お世話になりました。有り難うございました。今後も宜しくお願い申し上げます。