新型コロナウイルスの流行から、丸2年が経過しました。
しかし、新たな変異株オミクロン株による新規感染者が世界で増加しています。まだまだ収束には程遠いようです。前々から伝えていますように、自分の身は自分で守る。自分で感染を防ぐしかありません。
マスク、消毒など今まで通り感染予防の徹底をお願いします。
さて、学校生活・学習・クラブ活動と君たち生徒の皆さんの生活は、日々、変化しています。
一つの活動にしても、形の面でも心の面でも色々な動きがあり変化の連続です。ですから、ほったらかしにしておくと、次に来る新しい動きに消されてしまい、以前のことは忘れ、気づいた時は手遅れということになりがちです。
二学期、あるいはこの1年、どう過ごしてきたかもう一度「あとみよそわか」してください。
今、言いました「あとみよそわか」とは何かというと、明治から大正時代の文豪で、幸田露伴が娘の幸田文に教えた言葉です。
一部の生徒には話したことがあると思います。
幸田露伴は「もういいと思っても、もう一度よく、呪文を唱えて見なおしてみるんだ」と教えました。
「あとみよそわか」の「あとみよ」は「跡を見て、もう一度確認せよ」、「そわか」は成就を意味する仏教のことばだといいますが、「あとみよ」は決して「あとを見て、もう一度確認せよ」と娘の文に向かって言った言葉だけではなく、あくまでも自分自身の行いに対して責任を最後まで全うするよう、露伴が自分自身に向けて言いきかせた謙虚な言葉でもあったようです。
学年の五分の四が終わりました。
この1年、どう過ごしてきたかもう一度「あとみよそわか」して次に生かしてください。
最後に、今から受験を迎える高三生の皆さん。
受験をあきらめてしまっている人はいませんか。
あきらめてしまっては何も起こりません。
先週発表された京都清水寺の今年の漢字は、「金」に決まりました。
東京オリンピック、パラリンピックでの日本選手団が獲得する金メダルに連日のように沸いたのは、記憶に新しいところですが、君たちも金字塔をうちたてるべく、あきらめないで第一志望大学学部合格にむけ、頑張ってください。
「金字塔を打ち立てる合言葉、奇跡をおこす合言葉は、あきらめないこと」です。
では、来年1月8日、元気に登校してください。
「あとみよそわか」