2022年の新しい年を迎え、1週間が経過し三学期始業式を迎えました。
新型コロナの変異株オミクロン株が急激に蔓延してきています。
昨年までとは違い、感染のスピードは数段上がっています。
何度も伝えていますように、自分の身は自分で守るしかありません。
マスク、消毒の徹底をはかってください。特に、更衣室やクラブの部室内においては、速やかに更衣を済ませマスクの着用をお願いします。食事の際もしかりです。大阪府立のK高校ではクラスター発生の報告があります。宜しくお願いします。
さて、この冬休み、また、お正月はどのように過ごしましたか。
正月は、正しい月と書いて“しょうがつ”と読みますが、なぜ正しい月なのでしょう?
一説によれば、中国の秦の始皇帝が政治に専念し、始皇帝が生まれた月を意味する「政月」、政治の月と書く「政月」が変化して「正月」となったという説。
正月の「正」の字の元々の意味である「あらためる」という意味から「あらためる月が正月」となったという説もあります。
正月の「正」という漢字は小学1年生で習います。
「正」という漢字は漢数字の「一」に「止める」と書きます。
古代文字で正月の「正」の字を見ると、最初に書く「一」は四角い形をしており、お城を囲む壁、壁で囲われた都市を表しているといわれます。
その一の下に「止」めるという字を書きますが、「止める」は、足跡の形を描いた象形文字、象形文字とはものの形をかたどった文字のことですが、その足跡が止めるという字を表していて、「行く」「進む」という動作を表すそうです。最初に書く「一」と合わせて、まっすぐに進む、まっすぐに歩くという意味になります。また、城壁に攻めこんで支配するという意味もあります。深く考えてみると、そこで暮らす人々に重圧を加え、税の負担を強いる。それがゆるぎない「正義」であるとすれば、「正」という漢字には、権力者が自らを正当化しようとする思惑が隠されていると考えることもできます。
ただ、生徒の皆さんには、権力者が自らを正当化しようとする思惑ではなく、自分の志、達成のためにまっすぐに向かって進んでいって欲しいと思います。
三学期を迎えましたが、三学期は中学、高校と入試が立て続けにあり、高校の卒業式もあり、すぐ学年末考査がきます。
三学期はまとめの学期でもあります。
三年生の皆さんにとっては、残り少なくなった中学・高校生活、意義あるものにしてください。
「終わりよければ、すべて良し」です。
以上で、三学期始業式講話を終わります。