中学入学式を挙行しました。

2022/4/04

2日 10時より本校ハイブリッドホールにて中学入学式を行いました。

式辞

 動物の象といえば、どういう姿を想像しますか。
象は鼻が長い。でも、鼻が長くなかったら象とはいえません。
キリンも首が長くなかったらキリンとはいえません。

また、馬は「モウ」とは泣きません。
ほ乳類の大半は生まれて数時間もすると、立ち上がり歩くことができます。
では、人間はどうでしょう。
肌の色も違えば、髪の毛の色や瞳の色、皆、それぞれです。
それは個性でもあり、ひと目で人間と解ります。

 しかし、誰一人として、自分からオギャーと生まれたいと思って生まれて来た人はいません。
そして、オギャーと生まれてから歩くのに約1年、早い人で3歳位から習い事を始め、学校に通うことになります。

 人間は勉強、スポーツ色々なことができますが、大半の動物は真似ることはできても、自ら進んで学習することは、ほぼ無いに等しいと言えます。
では君たち新入生の皆さんは、この関西大倉中学校に入学し、何をするために入学してきたのでしょう。人として一番大事なことは、「心がなかったら人間とはいえない」ということです。ですから、心を磨く必要があるのです。心には雑草が生えることもありますから、常に、磨いておく必要があるのです。そのために必要なこととは何でしょう。

それは、良き友を得ること、良き師をえること、心に響く言葉にであい、自分を信じることです。そして、「未来を自分で創り出すことです」未来を創り出すことができるのは君たちです。
「未来は今から始まります」ですから、日々、一日、一日が大切ということになります。
日々の学びなくして成長はありません。
よって、自分を育てるのは自分、自分を磨くのも自分ということになります。

別の言葉で表すと、いつかは、自分の力で生活し、物事を自分で処理していけるようにならないといけないということです。それは、自立する過程の中で、自分自身が成長することでもあります。
ただ、無理に前向きになろうとすると却って辛くなることもあります。
後ろ向きでもいい、駄目なところがあっても構いません。
苦しいことがあるかもしれません。

大切なのはそれらを受け入れ、自分を成長させるための糧として、ポジティブに前向きに取り組んでいくことです。
また、そこから学べることがあるのです。
その学びは何かを考えてみるとその経験は自分の宝に変わります。

自分の可能性を追求する6年間、良き友を得ること、良き師に出会い、心に響く言葉にふれ、自分を信じ、自分を磨く。

そして、未来を作り出し飛躍する6年にしましょう。

以上、関西大倉中学校入学式式辞とさせていただきます。

2022年(令和4年)4月2日
 
関西大倉中学校 学校長 古川 英明