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2022/10/06 すべて次世代型教育

2022年度京都大学高大連携講座 野生動物学初歩実習①

 今年度も、京都大学との高大連携講座である野生動物学初歩実習が始まりました。今回で第8期となるこの取り組みですが、実は昨年度で終了になるはずでした。ですが、学生アドバイザーの皆さんにご尽力いただいたおかげで、今年度の実施が決まりました。実習の継続に際しまして、京都大学の山本真也先生(京都大学高等研究院・京都大学野生動物研究センター)のご助力を賜りましたこと、この場で御礼申し上げます。参加メンバーの中には、選考の際「この実習があるから、関西大倉を志望しました」という熱い持った生徒もいたようで、ご縁に支えられた実習の奇跡の復活を本当にありがたく感じました。

今回の実習は初回ということもあり、「野生動物学にふれる」ことが目的でした。午前中に京都大学野生動物研究センターで参加メンバー同士の自己紹介をし、シニアアドバイザーのレクチャーを受けます。そして午後からは京都市動物園に移動し、園内で動物観察をし、そこでの気づきをグループで共有するという活動でした。
 まず、出町柳駅前に集合し、京都大学野生動物研究センターに移動します。事前に校内で打ち合わせをしていたこともあり、無事に全員集合できました。実習に参加する生徒は、本校生10名と北野高校生5名です。これから活発な交流を持ち、半年かけてプリマーテス研究会での発表を目指します。

 
 
 さて、京都大学野生動物研究センターに到着し、自己紹介をした後、山本先生とシニアアドバイザーの皆さんから、野生動物学についてのレクチャーを受けます。

 

 
 
 
 今日の実習では、動物を観察する中で「ときめきを探そう」とお話がありました。「この行動が面白い」「なぜこんな行動をとるのだろう」「あの行動は気味が悪い」といった、観察の中での気づきが研究における「ときめき」なのだと説明を受けました。その他にも、サルの研究やウマの研究、奄美大島やポルトガルでの活動の様子など興味深いお話を聞くことができました。
 午後は、徒歩で京都市動物園に向かい、そのまま動物の観察を始めます。この日は30℃を超える暑さで移動も観察も大変でしたが、生徒たちはとても楽しそうでした。道中では「何を見よう」と話し合い、観察中は「あの行動おもしろいよね」とわくわくした様子でした。3月のショートプログラムに参加した生徒は、「春には十分にできなかった、個体識別とスキャンサンプリングを復習します!」といって、すぐにチンパンジーのところに向かっていました。

 
 
 それぞれの「ときめき」を見つけた後は、動物園のレクチャールームに移動し、グループ発表です。ランダムに3グループに分かれ、途中でメンバーを入れ替えながら、自分たちの「ときめき」について発表し、意見を交わします。各グループには、本年度からジュニアアドバイザーとして参加してくれる、京都大学の学部生も入ってくれました。「高校生の観察ポイントが面白くて驚きました」や「観察シートが目一杯埋められていて、熱心さが伝わります」など、生徒たちの活動をほめてくれていました。発表の合間には、自己紹介では話しきれなかったお互いのことを紹介し合ったり、ジュニアアドバイザーから大学生活や進路についての話などもしてもらったりしたようです。今年度のジュニアアドバイザーも農学部、理学部、文学部、医学部と様々な学部の学部生が自発的に参加してくれています。この実習を通して頼れる先輩が増えたと思って、実習以外にも大学や進路のことなどを教えてもらえるようになるといいですね。

 
 
 レクチャールームでは話し合いの他にも、京都市動物園職員の方から、野生動物学初歩実習についての説明や動物園の取り組みを紹介していただきました。動物園から「外」に出て行く活動を進めていることや様々なイベントを企画していることなど、動物園の活動が「来園者に動物を見せるだけではない」ことを教えていただきました。希望があれば、カメラトラップを使用した、フィールドワークを実習に組み込むこともできるなど非常に魅力的な提案もいただきました。

 
 
京都市動物園HP「秋の夜間開園」:https://www5.city.kyoto.jp/zoo/event/20220915-68102.html
京都市動物園HP「やまねこ博覧会」:https://www5.city.kyoto.jp/zoo/event/20220831-67975.html

本年度、無事スタートを切ることができた第8期野生動物学初歩実習を、各方面からのご協力に感謝しながら、半年間生徒と一緒にがんばっていきます。よろしくお願いします!

京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院HP:https://www.wildlife-science.org/ja/self-planning/2015kyotozoo.html
京都大学HPイベント:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/event/2022-09-15-0(シニアアドバイザーの方が関わるイベントです)