野生動物学初歩実習 ♯3
実習の記録やブログを、アドバイザーの1人で本校卒業生の中井さんが書いて報告してくれました!
実習報告(7月13日・7月27日)
7月13日(日)
この日は、野生動物研究センターにて、班ごとに詳細な研究計画を立て、研究計画書を書きました。この研究計画が後々の研究の進度に影響します。高校生はアドバイザーの皆さんと真剣に考えていました。午後からは、大学院生の方の実験風景の見学をさせてもらいました。高校生にとって、とても貴重な体験でした。院生の皆様ありがとうございました。
7月27日(日)
この日はアジアゾウ班、アカゲザル班、フサオマキザル班、ゴリラ班が活動しました。気温が高く、直射日光が容赦なく降り注いでおり、動物たちにも影響が見られました。アジアゾウの夏美も暑さを感じたのか、水浴びをしていました。
アジアゾウ班は、ゾウエリアの5つの地点から、午前に1時間×2回、午後にも1時間×2回の計4回、動画撮影を行いました。他の班も、それぞれが設定した時間帯に動画を撮影しました。
日を追うごとに暑さが増しており、今後の動画撮影も体力的に厳しくなってくると思います。しかし、記録として動画を残しておくことで、後から研究内容を変更した場合でも映像を見返して新たなデータを取ることができるという大きな利点があります。
体調管理に十分気をつけながら、引き続き観察、研究に取り組んでいきましょう!頑張ってください。
(動物コラム②)
フサオマキザル 霊長類目 オマキザル科 英名:Brown Capuchin 学名:Cebus apella
分布:ブラジル、仏領ギニア、ガイアナ、スリナム、ベネズエラ
フサオマキザルは、コロンビア北西海岸からアマゾン全海域の熱帯・亜熱帯に生息するオマキザルの仲間です。頭頂部の黒いふさ毛が特徴です。長い尾で物を掴んだり、自分の体重を支えることができます。ブラジルのボア・ビスタに住むフサオマキザルは、石を使って、硬いヤシの実をわる技を持っています。
この実習でもフサオマキザルを対象としてる班があります。第68回プリマーテス研究会では、フサオマキザルの順位変動をテーマにした研究で優秀賞を受賞しました。