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2025/10/27 高等学校国際・探究

10/21(火) 高校2年生 探究学習「心理・教育ゼミ」 関西学院大学 教育学部 訪問

本校の高校2年生が「総合的な探究の時間」で取り組んでいる「探究ゼミ」のうち、心理・教育ゼミの生徒たちは、以前、関西学院大学心理科学研究室の成田教授のご協力のもと、心理学について学ぶ機会をいただきました。

今回は、教育分野に関心をもつ生徒たちが関西学院大学教育学部(聖和キャンパス)を訪問し、公式学生団体 SCCV の皆さんとディベートを行いました。

生徒たちはそれぞれが興味をもつ教育テーマについて事前に議題をまとめ、幼児教育・初等教育・教育科学(中高教育) の3グループに分かれて、大学生とディベートを実施しました。

議題には、

「教員の行事負担軽減のために、どのような制度をつくるべきか」「子どもがスマートフォンを見ることで受ける影響」「家庭教育と学校教育の違いによる子どもの発達の変化」など、教育現場に関わるさまざまなテーマが挙げられ、中には「実際に授業づくりを体験してみたい」と希望し、事前に作成した中学校社会科の指導案を大学生に見てもらう生徒もいました。

最初は緊張した様子の生徒も見られましたが、大学生の温かい声かけに励まされ、次第にリラックスして意見を交わすようになりました。大学生も、自分たちの授業で学んだ内容や、教育実習、学外でのボランティア活動の経験を交えながら意見を述べてくれ、生徒たちは教育に関する多様な考え方に触れることで、自分の意見をさらに深めようとする姿勢が見られました。

また、訪問中は、教育関連書籍が豊富にそろう図書館や、さまざまな知育玩具や紙芝居などを備えた「おもちゃとえほんのへや」も見学させていただきました。
「おもちゃとえほんのへや」には、発達段階に合わせて工夫された知育玩具のほか、約12,000冊の絵本や約1,500種類の紙芝居が整然と並び、温かく落ち着いた雰囲気の中で、子どもが遊びながら学べる空間が広がっていました。職員の方からは、教育学部の学生が授業や実習の中でこの部屋をどのように活用しているかについても説明を受け、生徒たちは興味深く耳を傾けていました。また、生徒たちは、子どもの発達を促す知育玩具に直接触れ、遊びを通して学ぶ教育の工夫を体験することができました。

今回の訪問は、探究テーマをさらに深めるだけでなく、将来教育に関わる職業を目指す生徒や、教育を専門的に学びたい生徒にとって、貴重な学びの機会となりました。ご協力くださったSCCVの学生の皆さま、準備をサポートしてくださった関西学院大学教育学部事務室の皆さまに、心より感謝申し上げます。