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2025/12/17 国際・探究

大阪大学留学生交流プログラム 事前学習 第5回を実施しました

本校では、長年にわたり大阪大学の留学生との交流プログラムを継続して実施しています。
生徒たちの学びをより深めることを目的に、2021年度より CLIL(Content and Language Integrated Learning:内容言語統合型学習) の手法を取り入れた事前学習を行っています。
このプログラムでは、毎年一つのテーマを設定し、さまざまな視点から考えを深めていくことを大切にしています。
今年度のテーマは 「ファッションとSDGs」 です。
前回の事前学習では、sustainable や ethical といった概念について学びながら、消費者として私たちに何ができるのかを考えました。第5回となる今回は、一般社団法人理事の 末吉里花氏 をお迎えし、オンラインでご講演いただきました。講演では、エシカルに関心を持たれたきっかけや、なぜ今エシカルが必要とされているのか、日本の現状、そして私たち一人ひとりにできることについて、具体的でわかりやすくお話しいただきました。多くの情報や考えるヒントをいただいただけでなく、オンラインでありながらも、画面越しに末吉さんの想いや熱意が伝わる、心に残るご講演となりました。生徒たちも積極的に質問をするなど、意欲的に参加し、学びをさらに深める時間となりました。

【生徒の感想】
・エシカルやファストファッションを考えるときに気負わずにポジティブに考えることが大切だと改めて考えさせられました。少しでも社会のために自分は何ができるのか考えていこうと思いました。
・今回のご講演を聞いて、私たちがエシカルな商品を買うことによって、企業に私たち「消費者の想い」を届けることができ、それが途上国で働く生産者の方を助けることとなり、正の連鎖が続くと確信することができました。
・現在社会では環境にやさしいものが作られていて環境保護に真剣に取り組んでいると考えていたが、単純に課題がそれで解決したわけではないことに気づかされました。電気自動車を例に出せば二酸化炭素を排出せずに自動車を運転できるという喜ばしいことが実現できるが、その電気自動車の生産が発展途上国での劣悪な労働によって支えられているかもしれないと考えれば、人権問題や環境問題は解決したことにならない。よって問題には複雑な社会システムを考えて取り組んでいくことや問題解決に適した社会システムの構築を消費者の立場から目指すことが重要だと考えました。
・企業などに声を届けるときに、一人だとどうしても人の目が気になったり、勇気がなくてできない人も、人の目を気にしがちな日本人は多いと思うので、友達や家族などの周りの人たちを巻き込むことが大切だと思いました、そして、声を届けることができるような環境に企業側などがしてくれるとより多くの人が意見をすすんで言うことができるようになるのではと思いました。
・エシカルな行動は強制ではなく、やっぱり楽しみながら前向きに広げていくことが大切だと思いました。行動を続けることで解決の一部となれるため、できる人が無理のない範囲で取り組みを広げていくことが重要だと感じました。