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2025/12/22 国際・探究

大阪大学留学生と交流をしました

本校では、長年にわたり大阪大学の留学生との交流プログラムを継続して実施しています。
生徒たちの学びをより深めることを目的に、2021年度より CLIL(Content and Language Integrated Learning:内容言語統合型学習) の手法を取り入れた事前学習を行っています。
本プログラムでは、毎年一つのテーマを設定し、さまざまな視点から物事を考え、探究を深めていくことを大切にしています。
今年度のテーマは 「ファッションとSDGs」 です。
事前学習では、私たちが身に着けている服が、どのような過程を経て作られているのか、その背景について学んできました。これまでに、サプライチェーン、児童労働、労働者の人権、動物福祉、そして サステナブル や エシカル といった概念を取り上げ、学びを深めてきました。最終的な問いは、「私たちに何ができるのか」を考えることです。
グローバルな問題は非常に複雑で、何かを改善しようとすると、別の場所で新たな課題が生じることも少なくありません。しかし、だからといって「何もしない」という選択をしてしまっては、問題の解決にはつながりません。
問題について知り、考えることによって、消費者としてできる行動が見えてきます。そして、その一つひとつの選択が、社会の仕組みを変える力になる可能性もあります。
今回の交流では、より多様な視点から「私たちにできること」を考えるため、生徒を「ファッション業界」に関わる五つの役割に分け、ロールプレイを行いました。その上で、大阪大学の留学生から意見をもらい、英語でディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、生徒たちがこれまで考えていなかった視点に触れる場面も多く、新たな疑問や葛藤を抱いた生徒もいました。一つの正解があるわけではありませんが、悩みながらも「今の自分にできること」を考え、行動に移せる人へと成長してほしいと願っています。